WEBマーケティングとは?基本的な考え方や用語を分かりやすく解説

「WEBマーケティングって何?」「どんなメリットがあるの?」という疑問はありませんか?

コロナ禍による巣もごり需要の拡大や、インターネット回線5Gの発展によって、WEBマーケティングの重要性は以前にも増して大きくなっています。

そこで、この記事ではWEBマーケティングを行うメリットや基本的な考え方、WEBマーケティング担当者が知っておくべき基礎用語を分かりやすく解説します。

今後WEBマーケティングを効果的に行える企業と、そうでない企業では売上格差が拡大することが予想できるので、この記事を参考に基本を抑えておきましょう。

 

WEBマーケティングとは?

WEBマーケティングとは、名前の通りWEB上で行われるマーケティング施策のことです。

マーケティングで有名なピーター・F・ドラッカーは、マーケティングを「販売を不要にするもの」と言っており、売り込みをしなくても商品が自然と売れる流れを作ることを「マーケティング」と定めています。

WEBマーケティングで分かりやすいのはWEB広告運用です。

リスティング広告・アフィリエイト広告・SNS広告などお金をかけて集客する方法があります。

反対に無料で行う方法には、SEO対策やMEO対策、SNS運用などがあります。

これらの方法を効果的に行い、自社のホームページやECサイト、SNSなどに集客し販売に繋げていきます。

WEBマーケティングの大きな特徴として、施策の成果を数値で計測することができ、改善に繋げやすいことです。

紙媒体や広告看板などのマーケティングでは、成果に繋がった件数を具体的に把握することが非常に難しいです。

しかし、WEBマーケティングであれば、ユーザーを獲得した経路やユーザー情報、購入率などを知ることができます。

インターネットのない時代の実店舗運営と異なり、WEBマーケティングには様々な方法があるので、活用次第で売上を何倍にも拡大できる可能性があるでしょう。

WEBマーケティングを行うメリット

WEBマーケティングを行うメリットは次の通りです。

  • ターゲットに合わせた施策を行える
  • 費用対効果が高い
  • 実行から改善が速やかに行える

メリットは非常に豊富にありますが、3つにまとめると上記になります。

費用対効果が高く、施策によっては効果が出るまでの期間が非常に早いので、新商品やサービスをリリースしたばかりの企業でもおすすめできます。

ターゲットに合わせた施策を行える

WEBマーケティングの優れたメリットは、ターゲットに合わせて最適な施策を行えることです。

なぜ行えるかというと、WEB上ではターゲットの絞り込み(ターゲティング)を行える仕組みが存在しているからです。

例えば、Googleリスティング広告では、ユーザーの検索キーワードや地域・年齢層に合わせて配信内容を柔軟に変えることができ、ターゲットに最も効果的な施策でアプローチを行えます。

自社のターゲットをよく理解しているほど、効果的な施策を実行できるのがWEBマーケティングの特徴でありメリットです。

費用対効果が高い

WEBマーケティングは費用対効果が高いメリットもあります。

自社の見込み客に絞って広告を配信することにより、少ない費用で高い集客効果を実現できます。

ターゲティング精度が高いことが大きく関係していますが、広告運用以外のWEBマーケティングでも非常に費用対効果が高いです。

例えば、Googleのローカル検索から集客を行うSEO対策では、月々数千円のサーバー費用と年間1万円以下のドメイン費用で行うことができます。

SNS運用も同様に無料でアカウント制作&運用を行えて、集客効果の可能性は無限大です。

実行から改善が速やかに行える

WEBマーケティングは費用対効果が高いだけでなく、施策の実行から改善までのスピードが非常に早いメリットもあります。

実店舗を立ち上げるには膨大な時間がかかりますが、自社ホームページを制作するのに時間はそれほどかかりません。

また、リスティング広告やSNS広告など予算をかけたWEBマーケティングであれば、その日の内に施策を実行して効果を検証することができます。

変化の激しい業界では、競合との機動力の差が結果を変える要因になるので、素早く行動に移せるメリットは大きいでしょう。

WEBマーケティングで知っておくべき用語解説

WEBマーケティング担当者が必ず知っておくべき用語を解説していきます。

  • ニーズの抽出
  • ペルソナ設定
  • マーケティングファネル
  • カスタマージャーニー
  • 目標設定(KGI・KPI)
  • コンバージョン
  • PDCAサイクル

WEBマーケティングの手法は非常にたくさんあり、ターゲットや販売方法に応じて使い分ける必要があります。

しかし、以下で解説するWEBマーケティング用語は、あらゆる施策に関係する基本的な内容かつ、成功の鍵を握る重要な要素になります。

用語の意味を理解しているから必ず成功する訳ではありませんが、効果的なWEBマーケティングを行いたい場合はしっかりと意味を抑えておきましょう。

ニーズの抽出

WEBマーケティングでまず大切なことは、自社の顧客ニーズを抽出することです。

売上に繋がる良質なユーザーを集客するには、顧客ニーズをよく理解して最適な施策を実行しなければなりません。

顧客ニーズを理解していない段階で広告運用やSEO対策を行っても費用対効果の高い運用は行えません。

ペルソナ設定

顧客ニーズを抽出したら、自社の最も大きな売上を占める顧客のペルソナを設定して行きます。

ペルソナ設定とは、架空の人物を想定して具体的に顧客イメージを定めることです。

ペルソナ設定では非常に細かくターゲットを絞って、イメージできるレベルまで落とし込む必要があります。

  • 年齢
  • 性別
  • 居住地
  • 職業
  • ライフスタイル(起床時間・通勤時間・就寝時間)
  • 趣味(インドアorアウトドア)
  • 性格(価値観・考え方)

などあらゆる要素を設定します。

ニーズの抽出とペルソナ設定は同時に行っても構いません。

ペルソナ設定を行うことで、ユーザーの立場になって商品やサービスを開発できるようになり、WEBマーケティング施策をブレずに行えるようになります。

マーケティングファネル

次にマーケティングファネルを定めて、ファネルごとに行う施策を考えていきます。

ファネルとはユーザーが商品を認知してから購入するまでの段階を分けることです。

例えば「認知>興味・関心>検索・検討>購入」のように分けて考えることができ、当然段階によって行うべき施策は変わってきます。

このファネルの構造は、ユーザー行動や販売戦略によって変化するので、あくまで例として理解してください。

マーケティングファネルを分けておくことで、より効果的なアプローチを行えるようになります。

カスタマージャーニー

次にマーケティングファネルと合わせてカスタマージャーニーを設定します。

ユーザーが購買プロセスのどの段階にいるのかを考える点で、両者は非常に似ていますが、カスタマージャーニーはユーザーの気持ちの変化まで落とし込んで設定するものです。

マーケティングファネルを設定した後に、カスタマージャーニーを設定することでよりスムーズに進められます。

例えば、認知段階と一括りにしても、どのチャネルから認知したユーザーかによって若干異なり、その後の検討段階での気持ちの変化も変わってきます。

ユーザーの状況や気持ちをよく理解できていなければカスタマージャーニーを設定することはできないので、ここまでのニーズ抽出やペルソナ設定が活かされてきます。

カスタマージャーニーを設定することで、集客チャネルごとに認知から購入までどういった施策を行うべきかを理解できるようになります。

目標設定(KGI・KPI)

カスタマージャーニーまで設定できたら、いよいよ行うべきWEBマーケティング施策について考えていきます。

おそらくWEBマーケティングについてこの記事で初めて詳しく知った方は、いきなり具体的な施策について考え始めるかもしれませんが、成果を出したい場合はここまでの手順を踏むことが大切です。

実行するWEBマーケティングが決まったら、その施策の目標設定を行います。

目標設定ではKGIとKPIという指標を決めていきます。

簡単に解説するとKGIは最終的な目標で、KPIは最終目標に繋がる目標のことです。

目標地点を明確に定めておくことで、効果を数字で把握できるようになり、どこが問題点なのか、どこまで改善すれば良いのかを判断できます。

まずKGIを設定する方法は、顧客体験をアップさせるといった具体的ではない基準ではなく、数値などで成果を測定できる目標を設定します。

例えば、平均客単価2万円など具体的な数値を定めます。

次にKPIはKGIの達成に繋がる目標として、コンバージョン率や購入数などをこちらも数値で設定します。

平均客単価2万円のKGIを達成するには、どんなKPIを達成する必要があるのかを考えて決めていきましょう。

コンバージョン

実行するWEBマーケティングを決めて目標設定を行ったらコンバージョンの設定も合わせて行います。

コンバージョンとは、集客したユーザーが商品の購入やお問い合わせなどを行った成果のことを言います。

何か商品を販売している企業の場合は、商品が購入されたことをコンバージョンとして考えます。

コンバージョン地点をどこに設定するかは企業によって様々なので、目標設定で定めてKGIとKPIに繋がるコンバージョンを設定してください。

コンバージョン地点は複数設定しても問題ないので、WEBマーケティング施策に合わせて設定しましょう。

コンバージョン地点が決まるとコンテンツも作成しやすくなります。

ユーザーのゴール地点が決まっているので、そこまでの道のりやプランも明確にできます。

コンバージョンから逆算してコンテンツを作ることができ、成果に繋がりやすくなります。

また、商品の購入ページにコンバージョンタグを設定しておき、コンバージョン率を計測できるようにすることが大切です。

集客したユーザーの何割がコンバージョンしたかの数値をコンバージョン率と言います。

コンバージョン率を計測していなければ、集客からどのくらいの成果に繋がっているかを把握できないので、必ず設定しておきましょう。

PDCAサイクル

最後にWEBマーケティング施策を実行したら、それで終わりではなくPDCAサイクルを回していきます。

PDCAサイクルとは「Plan=計画・Do=実行・Check=計測・Action=改善」の略で、WEBマーケティングの計画を立てて、実行し、効果を計測して改善していく流れになります。

ここまで解説した、ニーズ抽出・ペルソナ設定・マーケティングファネル・カスタマージャーニーを設定することによって計画ができ、目標設定やコンバージョンの設定によって成果を計測できます。

どんな方法のWEBマーケティングでも、いきなり成功する可能性は低く、PDCAを回していくことが大切です。

PDCAを行うメリットを簡単に解説すると次の通りです。

  • 無駄な要素を排除でき、費用対効果を高められる

例えばリスティング広告などでは、配信するキーワードによって広告効果が異なり、成果に繋がらないキーワードを除外する機能があります。

この機能により無駄に広告費をかけることなく、成果を最大化できます。

PDCAを回しても上手く行かないパターンとしては、成果を正しく計測できていないことや、適切な目標設定ができていないことが考えられます。

なので、ここまで解説した内容が重要になります。

目標設定やコンバージョン設定を正しく行い、PDCAを正しく回していくことこそ成果に繋がっていくでしょう。

まとめ

今回はWEBマーケティングを行うメリットや基本的な考え方、WEBマーケティング担当者が必ず知っておくべき基礎用語について解説しました。

WEBマーケティングを理解し、効果的に活用することで売上を大きく増やせる可能性があります。

この記事で紹介した基礎用語はあくまで基本中の基本になり、具体的なWEBマーケティング施策やノウハウについては更に突き詰める必要があります。

WEBマーケティングを行って成果を上げたい企業様は、ぜひ弊社までお問い合わせください。

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