動画広告はどれを選べばいい?掲載媒体の特徴や料金についてわかりやすく解説

2021年インターネット広告費が4マス広告費全体を上回りました。インターネット広告はすでにビジネスにとって必要不可欠なものとなり、今後もインターネット広告の需要は拡大し続ける見通しです。

とくに動画広告の需要は高く、2021年の動画広告市場は4,205億円で前年比の42.3%増となっています。マス広告の頃と変わらず、映像での広告は文字での広告よりも印象に残りやすく、潜在的なターゲットに訴求しやすいためです。

そこで今回は動画広告の掲載媒体の特徴についてわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。

動画広告とは

動画広告とは主に企業や商品、サービスの『ブランディング』を目的にした広告です。

もっとも身近な例がテレビCMでしょう。テレビ通販のように購入を即決させるものではなく、繰り返しユーザーの目に留まることで

  • 覚えてもらう
  • 興味、関心をもってもらう
  • 好感をもってもらう

などを目的とします。

インターネット上の動画広告も同じく、数秒から数十秒の動画で購入を即決するユーザーは多くありません。動画広告からランディングページなどに誘導し、購入を促します。

そのため、動画広告を配信する際は商品やサービスに適した掲載媒体を利用しなければなりません。掲載媒体によってメインの利用者層が異なるからです。

例えば10代20代の学生の利用が多いTikTokで、高齢者向けの健康器具の動画広告を配信しても効果は低いでしょう。

動画広告の種類

動画広告は大まかに分けると『インストリーム広告』と『アウトストリーム広告』の2種類があります。

インストリーム広告

インストリーム広告はYouTubeなどの動画コンテンツで利用されます。動画の前後や途中、メインの動画と同じ枠内で広告動画が表示されるのでユーザーの目に留まりやすいです。

広告動画を途中でスキップできる『スキッパブル型』とスキップできない『ノンスキッパブル型』から選択できます。

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告はSNSのバナーなどメインコンテンツとは違う所に表示される広告です。広告枠が画面上にくると自動で再生されるため基本的に音声なしで、クリックすると音声ありで広告が表示されます。

表示される場所によって

「インバナー広告」

メインコンテンツの上下左右にあるバナー枠に表示される

「インリード広告」

メインコンテンツの間に表示される

と呼びます。

動画広告の掲載媒体

動画広告の掲載媒体には

  • YouTube
  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • LINE
  • TikTok

などがあります。

Facebookは30代、40代の社会人の利用が多く、TikTokの利用者のほとんどが10代、20代の学生です。このように掲載媒体によって利用者の特徴が異なるので商品やサービスによって利用するべき媒体も異なります。

以下でそれぞれの特徴について解説するので、ぜひ参考にしてください。

 

YouTube

動画広告の利用を考えた際、始めに思い浮かぶのがYouTube広告ではないでしょうか。2020年、国内の月間利用者数は6,500万人以上とされており、大人から子供、高齢者まで最も多くの年齢層に利用されています。

幅広いターゲット層に配信できると同時に、Googleのターゲティング機能を使いピンポイントに配信することも可能です。

他の配信媒体よりも1度の利用時間が長く、動画の視聴に前向きなのでユーザーが動画広告を最後まで視聴する可能性が高い点も特徴です。

 

YouTube広告については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

【動画で集客!】YouTubeマーケティング戦略 | 広告制作・WEB制作・動画制作・SNS運用|株式会社EQクリエイト

 

Twitter

Twitter広告は広告が画面内に入ると自動で再生され、潜在的ターゲットにも訴求できる点が特徴の動画広告です。

Twitter社はユーザーのツイート内容やいいね、リツイートなどの行動を分析しています。そのため年齢や性別などの基本情報だけではなく、ユーザーの趣味、関心などに合わせたターゲティングが可能です。

また、動画広告も通常のツイートと同じようにリツイートやいいねができるため、他の動画広告よりも拡散力があります。当然一般ユーザーが拡散したツイートには費用が掛からないので、正しく運用することで費用を抑えることも可能です。

 

ここ数年で急増しているアニメーション動画についてはこちら

アニメーション動画とは?メリットや活用方法のポイント解説 | 広告制作・WEB制作・動画制作・SNS運用|株式会社EQクリエイト

 

Facebook

Facebookは世界で月間23億人が利用している最大規模のSNSです。日本でも月間約2,600万人が利用しています。とくに日本ではビジネスに利用している、40代50代のユーザーが多い点が特徴です。

Facebookではアカウントを作成する際、実名での登録が基本となっています。多くのユーザーが出身地、学歴、勤め先などを登録しているため細やかなターゲティングが可能です。

同じようにターゲティングに優れたTwitterは個人的な趣味、興味、Facebookはビジネスや生活に基づいたターゲティングに向いているといえます。

Facebookには自動配置という独自のアルゴリズムに則り、配信先や配信場所を決める機能があり、動画広告の知識がない人でも安心です。

 

Instagram

Instagramは世界で10億人に利用されており、日本での月間利用者は3300万人を超えています。Facebookと比べて日本国内で人気のあるSNSです。またInstagramといえば、若い女性が利用しているイメージが強いですが、利用者の男女比は男性が43%、女性が57%とあまり大きな差はありません。

Instagramの特徴は、投稿に画像か動画が必須であり、ビジュアル情報がメインのSNSであるという点です。さらにコロナで急増したEC利用に伴いショッピング機能を強化し、広告としての利用が増加しました。

InstagramはFacebookと提携しているので、同じく高精度なターゲティングが可能です。

 

Instagram広告については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

Instagram広告とは!? | 広告制作・WEB制作・動画制作・SNS運用|株式会社EQクリエイト

 

LINE

メッセージアプリとして有名なLINEは月間利用者数は8,900万人以上、日本の人口の約7割が利用していると言われており、日本最大級のコミュニケーションアプリです。10代から65歳以上の高齢者まで幅広い層が日常的に利用しています。

メッセージ機能だけではなくLINEマンガやLINENEWSなど、LINEが提携しているサービスにも広告を配信できます。2019年には「クックパッド」や「ウェザーニュース」などLINE以外のメディアにも広告を配信できるアドネットワーク「LINE広告ネットワーク」を開始しました。

月間利用者のうち8割以上のユーザーが1日に1回以上はLINEを利用しており、幅広いユーザーに対して頻繁に広告を表示できる点がLINEの特徴です。

 

漫画動画広告など新しい形の広告も増えています。

マンガで商品やサービスを宣伝!? 効果絶大な「マンガ動画広告」とは? | 広告制作・WEB制作・動画制作・SNS運用|株式会社EQクリエイト

 

TikTok

TikTokとは簡単に説明すると、15秒程度のショートムービーを編集、投稿できるSNSです。世界で10億人以上に利用されており、2022年にはApp Storeのダウンロード数1位になりました。とくに10代を中心にした若年層に人気がある点が特徴です。

TikTokでは、動画の編集に特別な機材や技術は必要ありません。アプリ内の加工機能でエフェクトやフィルターなどを使い、だれでも簡単にショートムービーが編集、投稿できます。

動画広告作成ツールの提供があり、音楽付きの動画広告が簡単に配信できます。

 

動画広告の費用

動画広告の費用は、大まかに分けると以下3つの課金方式に則って決まります。

それぞれの単価は広告枠をオークション形式で入札する形です。もちろん競合の多い広告枠は、それ以外に比べて高額で落札されます。

 

視聴回数ごとの費用(CPV)

CPV(Cost Per View)は動画広告の課金形式では最もポピュラーなもので、動画広告が1回視聴されるごとに料金が発生します。再生の基準は3秒以上、5秒以上、最後までなど掲載媒体によって異なります。

YouTubeなどの動画広告を邪魔だと感じるユーザーは少なくありません。なのでスキップ可能なスキッパブル型の広告では、関心のないユーザーはすぐにスキップしてしまい認知が広がりにくいというデメリットがあります。しかしCPVで動画広告をだせば、すぐにスキップされてしまった動画広告には費用が掛からないため、安心して利用できる点がメリットです。

 

表示回数ごとの費用(CPM)

CPM(Cost Per Mille)は動画広告が1,000回表示ごとに費用が発生します。メインコンテンツ外に表示されるアウトストリーム広告など、動画広告が自動で再生される広告に用いる課金形式です。

視聴回数ごとに費用が掛かるCPVよりも低価格で利用できるため、上手く運用できれば単純接触を増やし認知や好感を得ることができます。ただしアウトストリーム広告はメインコンテンツ外にあるため、ユーザーの興味を引く広告でなければ記憶に残らないという点がデメリットです。

 

クリック回数ごとの費用(CPC)

CPC(Cost Per Click)は動画広告の視聴後などに表示されるリンクを1回クリックするごとに費用が発生します。

視聴後のクリックなので最後まで広告動画を見ることが前提です。さらにクリックというユーザーの能動的なアクションがなければ料金が発生しないため安心して利用できます。運用しやすいからこそ、競合の多い広告枠は費用が高騰しやすい点がデメリットです。

 

まとめ

掲載媒体には利用者の年齢層や所属などの特徴があり、魅力的な商品やサービスであっても、利用する掲載媒体を間違えると十分なブランディングはできません。また動画広告に掛かる費用も明確にすることは難しいです。

動画広告の利用を考えている人は、まずは気軽にお問い合わせください。

株式会社EQクリエイトでは些細なお悩みでももちろんお伺いします。

 

お問い合わせ | 広告制作・WEB制作・動画制作・SNS運用|株式会社EQクリエイト

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